パワハラを起こしてしまう理由 【仙台カウンセリング】
2022/09/11
ここでは一度、パワハラを起こしてしまう加害者の気持ちを考えてみましょう。
どうしてパワハラは起きるのでしょうか?
その原因は様々です。
そもそも加害者と被害者、それぞれに性格特性や価値観のちがいがありますが、それが噛み合わない場合や、パワハラを引き起こしてしまう環境に問題がある場合があります。
ここでは、パワハラをしてしまう人の立場に立って、「パワハラはコントロール出来なくなった否定的感情が生み出すもの」という見方で考えていきます。
否定的感情とは、怒り、不安、嫌悪感、劣等感、焦燥感などです。
ではその感情は、どうして起きるのでしょうか?
とある職場を例に考えてみましょう。
部下の指導も含めて何でも自分でやらなければならない所長と、営業マン5人ほどの小さな営業所があるとします。
しかし営業所の成績がおもわしくなく、所長は焦っています。
仕事が遅く、目標を立ててもクリアできないAさんがターゲットになります。
「そのくらい出来て当たり前だろ。もっと気合い入れろ」「男のくせにだらしない」など、所長からは具体的な指導などはなく酷い暴言ばかりが続き、しまいにはAさんを無視するようになっていつも不快な顔をしています。
このような場合、所長自身にはなにが起きているのでしょうか?
本人は無意識ですが、「気合が足りない」「男のくせにだらしない」と言いながら、「焦りやイライラ」を強く感じています。
血圧が上昇して怒りの感情が高まっているにも関わらず発散していないので感情はため込まれる一方。
すると少しの刺激でも怒りが爆発してどんどん感情がコントロール不能になっていきます。
この状態を作り出しているのは、部下の成績が悪いということに対する所長の捉え方の癖です。原因は気合いが足りないことや怠けているわけではなく、知識やスキルが足りないのかもしれませんし、ゆっくり信頼関係を重視して成果をあげるタイプかもしれません。
しかし所長の頭のなかでは「男は仕事で価値が決まる」「気合いで努力し続けるべき」などの価値観や考え方を根底に強くもっているため、適切な見方や指導をすることが出来ません。
しかしそのワンパターンな考え方を押し付けた結果、状況は良くならずだんだん焦りやイライラが募り、それを適切に表現出来ずにますます深刻なパワハラへと発展していってしまいます。
パワハラをしてしまう心理には様々な要因がありますが、パワハラを受けていると感じたら早めに誰かに相談しましょう。
問題がどんどん深刻化してしまう前に、早めに相談することが大切です。
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